私が初めて100kmウォークに挑戦した時の持ち物は雨だったこともあり、あれもこれも準備しておいたほうがよいという心理になってしまいました。
その結果、多くの持ち物を準備しリュックが重くなってしまったことを今でも覚えています。
そして、準備した持ち物の中には1度も利用しない物も多かったことも覚えています。
逆に、初めて挑戦する人の中には、100kmウォークを安易に考えてしまっている人もいて、必要とされる持ち物や装備を準備しないでチャレンジしてしまい、その結果、リタイアになってしまう人もいます。
今回の記事では、100kmウォークに初チャレンジする人や初心者の方に向けて、
私が100kmウォークに挑戦し完歩した経験の中から選び出した持ち物をリストアップし紹介していきます。
また、なぜその持ち物が必要なのかという理由を合わせてお伝えして
みなさんの100kmウォーク挑戦に少しでもお役になれたらなと思っています。
なお、この記事の中で記している[持ち物]とは
持ち物 = リュックの中に入れるもの、ポケットに入れるもの
というイメージを持っていただけたらと思います。
前回の記事で紹介した持ち物はこちらから ↓
目次
身体をサポートケアするための持ち物
100kmウォークの持ち物を調べていたら、
その中に、消炎剤や痛み止めといったものがありビックリしました!
私も最初、目を疑いましたよ!”ロキソニン”の文字を見て。でも、100kmを経験してみたら痛みを和らげるためには必要かもって思ちゃいましたね!
ほとんどの挑戦者は、100kmを歩く中で足の痛み、股関節の痛み等、何らかの痛みに襲われながら100kmの道のりを進んでいきます。
そして、その痛みが激しくなれば、歩く速度は遅くなり制限時間に間に合わなかったり、歩くことができずリタイアしてしまうこともあります。
このような状況にならないように、そして少しでもそのような状況になるのを遅らせるために、身体をサポートケアするための持ち物が必要となってきます。
では、いったいどのようなサポートケアするための持ち物が必要か初心者の視点で以下に説明していきます。
テーピング
正直、初心者の私は専門的なテーピング技術はないため、膝やふくらはぎなどのテーピングは行うことができません。
では、どのこにテーピングをするのか?
それは、足の裏、足の指、足首、かかとなどです。
マメの予防のため、またはマメができてしまった時の対処のためにテーピングを使用します。
マメができそうな場所にスタート前にテープを巻きつける(貼り付ける)。これならば初心者の方でも簡単にできます。
私は、2回目の100kmウォークに挑戦する際、以下のように足裏用、指用、足首用とテーピングを加工して2セットと予備のテープをビニールケース(B6サイズ)に入れて持っていきました。
そして、スタート直前と50km過ぎの2回使用した結果、足の指に1つだけマメができただけでした。
なお、テーピング幅は50mmのものを用意して、足裏・足首だけではなく、足指にも加工して使用しました。
小型ハサミ
小型のハサミはテーピングを切る時やマメができたときの水膨れに穴を開ける時に使用します。
バンドエイド
バンドエイドは2種類準備しています。
①マメができた時のためのバンドエイド
②ニップレス的役割のバンドエイド
ニップレス的役割のバンドエイドがなぜ必要なのか?
これは男性に多いのですが、長距離を歩いているとシャツと乳首の摩擦により乳首に痛みが出てくることがあります。
最悪の場合、出血の可能性もあり、強い痛みを抱えながら歩くことになってしまいます。
この状態を避けるため、ちょっと恥ずかしいですが、スタート前に乳首にバンドエイドを貼り付け、摩擦による痛みの防止をしていきます。
マメ予防についての記事も参考にしてみてください↓
サポーター
サポーターは私が前回100kmウォークに挑戦した際、一番役に立った持ち物です。
テーピング技術の無い私は、40km過ぎ辺りから左のふくらはぎが痛くなり、50km過ぎにはかなり強い痛みに変わり完歩できるどうか不安になっていました。
しかしその時、サポーターがあるのを思い出し、ふくらはぎに装着したところ、なんと痛みが半減し歩行に支障がない程度の状態になったのです。
サポーターの効果には、関節のブレ防止、筋肉の固定による痛みの軽減、疲労の軽減につながる効果があります。
なお、サポーターを用意する場合は、テーピング機能を備えたものをおすすめします。
自分でテーピングできないから、サポーターは必需品ですね!!
外用鎮痛消炎剤
歩いている中で、足首、ふくらはぎ、膝、太もも、股関節等、足の各所の痛みが出てきます。
その際、少しでも炎症や痛みを軽減するため外用の鎮痛消炎剤を使用します。
私の場合、初挑戦時に膝周辺の痛みが特にひどかったことがトラウマになっており、2回目に挑戦する際は、その痛みを少しでも軽減できればと考え、スタート前に塗りこみ、チェックポイントで使用しました。
その結果、外用鎮痛消炎剤を使用した効果もあってか、膝の痛みはあまりでず完歩することができました。
外用鎮痛消炎剤のタイプは、クリーム、ゲル、ローション、スプレー式がありますが、おすすめなのは、スプレー以外のものになります。
ここ数年スプレー式の消炎剤は、噴射後にその臭いが他の参加者に不快な思いをさせるということから、スプレー式の使用を中止している大会が多くなっています。
薬用クリーム
薬用クリームの使い道はズバリ、皮膚の擦れを防止、または擦れた時のケアに使用します。
皮膚の擦れであれば、ワセリンが有効ですが、自宅にワセリンがなければ、薬用クリームで十分だと思います。
100kmを歩く中で、皮膚がすれることで痛みを発する場所がいくつかあります。
- 股(股ずれ)
- 乳首(シャツの摩擦)
- 脇の下(シャツ、皮膚との摩擦)
- 足首(靴の締め付けによる摩擦)
- 足裏(インソール、足指同士の摩擦)
- 肛門(皮膚との摩擦)
このような場所に痛みが出る場合があります。
これらの、痛みの防止、軽減をするために、薬用のクリームでケアすることをおすすめします。
薬用クリームは、小型のクリームケースに入れておくと収納に便利です。
初めて挑戦した時なんか、「そんなところまで痛くなるの!」と驚いたことを覚えています!
日焼け止め
晴れている時は日焼け止めを塗ることをおすすめします。
春から夏に向けて行われることが多い100kmウォークでは紫外線も強く、ケアをしなければ日焼けをしてしまいます。
日焼けをした結果、皮膚が赤くなり炎症を起こし、疲労感、体力の消耗、体温調節への影響が出てきます。
長時間歩く100kmウォークでは日焼けの影響の有無によって、完歩できる可能性も変わってくるので、しっかり対策をしておきたいところです。
日焼けをする部分
- 顔
- 首
- 腕
- 手
- 足
- 耳
- 唇
意外に唇も日焼けをしてしまい、夜にはカサつきなどの違和感を持ってしまいます。
唇の日焼けの対策として、UVカットリップクリームをつけることをおすすめします。
鎮痛剤
100kmウォークの過酷さを表す代名詞としてロキソニン(鎮痛剤)があります。
私が初めて挑戦をする際、持ち物について調べていた時、多くの方々がロキソニンなどの鎮痛剤を用意することを知り、100kmウォークの怖さを感じたことを今でもよく覚えています。
実際に100kmウォーク挑戦時、終盤のエイドポイントで他の挑戦者が「今、痛み止め飲んだよ」といった声を耳にすることもありました。
100kmウォークでは中盤以降、初心者の多くは激痛に襲われ、その痛みと戦いながら完歩を目指しています。
そして、痛さでどうしようもなくなった時に、最後の頼みの綱であるロキソニンを使用するのです。
使用することはあまりおすすめしませんが、私も万が一に備えとりあえず準備はしています。
胃痛や腹痛などにも襲われる可能性があるので、胃薬、整腸剤なども用意しておくとよいと思いますよ!
補給関係
100kmを歩いた時に、消費されるカロリーは歩行ペースや歩行時間、その人の体質にもよりますが、だいたい4,000kcal~6,000kcal前後と言われています。
これだけのエネルギーを消費するため、100kmウォークでは食べたり、飲んだりしてエネルギーを補給することも完歩するためには重要な行動となってきます。
100kmウォークの飲食に関しては、基本エイドポイントやチェックポイントでの水分補給や軽食、コンビニ等での食料の調達がメインとなってきます。
一方で、事前に準備をしてリュック等に入れておいた方が良い飲食物もありますので、それについては以下で紹介していきます。
塩分チャージ関係
良く晴れた日などは、日中の気温が30度近くになることもあることから汗をたんくさんかくことが予想されます。
汗をかくことで水分や塩分が放出され、水分補給、塩分補給をしていかないと脱水状態や熱中症につながってしまう恐れがあります。
塩分の補給は、塩飴や塩分タブレットなどを準備しておくとよいでしょう。
行動食
100kmを歩いていると、途中で小腹が減る時が結構多くあります。
そのような時は我慢せずにリュクの中にある行動食で小腹を満たしましょう。
100kmウォークでおすすめの行動食は、
高カロリー、軽量、かさばらない行動食がいいでしょう。
ちなみに、私が準備した行動食は、”1本満足バー”です。
”1本満足バー”は、行動食の中でも軽量の割には高カロリーでかさばらないので重宝しています。
行動食も持ちすぎると荷物になるので最小限にしましょう!
アミノバイタル
アミノバイタルは味の素から販売されているアミノ酸を多く含んだ健康食品です。
100kmを歩くということは、体の疲労感、筋肉のダメージはかなり大きいものになります。
特に次の日の体全体へのダメージは経験した人ならわかると思いますが、動くことが苦痛になるほどあらゆる箇所に痛みが出て私もかなり辛い思いをしました。
2回目の挑戦時は少しでも疲労や痛みを軽減したいという思いから、 体全体の疲労や筋肉のダメージの軽減、また疲労回復、筋肉の早期修復に大きく役立つアミノバイタルをスタート前、歩行中、ゴール後の合計3回使用しました。
その結果、日頃の練習の効果もあったと思いますが、初挑戦時よりもゴール時のダメージ、次の日の体の痛み疲労感は軽減されていました。
ただし、100kmウォーク中にアミノ酸を摂取することで、一時的に疲労の回復につながる可能性がありますが、一方で年齢・体質によっては胃腸へのダメージを与え、吐き気や腹痛を起こす可能性がありますので、おすすめとしてはゴール後にアミノバイタルゴールドの使用をおすすめします。
なお、2022年秋の東京エクストリームウォーク100のゴール地点でアミノバイタルゴールドが完歩者に配布されていました。
飲料
飲み物は自分の好きな飲み物を用意すればよいと思いますが、おすすめとしては、熱中症対策や水分を効率よく体内に取り込むことができるミネラルが豊富な飲料やスポーツドリンクを推します。
私が初挑戦時、水分は十分用意しておこうと1.5L分の飲料をリュックに入れて歩いたところ、その重さで肩が凝り辛い思いをした経験があります。
この経験から、飲料が購入できる場所がある場合は、無くなったらその都度購入することにしました。
コース上のコンビニや自販機がありそうなの場所を事前に確認しておくと、荷物軽量化のための調節がしやすいですよ!
おわりに
今回、”100kmウォーク初心者の私が完歩するために準備したもの[持ち物編②]”では以下の関係の持ち物を紹介させてもらいました。
1、身体サポートケア関係
- テーピング
- 小型ハサミ
- バンドエイド
- サポーター
- 外用鎮痛消炎剤
- 薬用クリーム
- 日焼け止め
- 鎮痛剤
2、補給関係
- 塩分関係
- 行動食
- アミノバイタル
- 飲料
”100kmウォーク初心者の私が完歩するために準備したもの[持ち物編①]”と合わせ20個の持ち物は100kmウォークを完歩するためにどれも重要なものとなっています。
[持ち物編①]で紹介
- 交換用シャツ
- 交換用ソックス
- タオル
- 参加同意書、誓約書
- 保険証(コピー可)
- 携帯電話
- お金
- ビニール袋
- ティッシュ・トイレットペーパー
”100kmウォーク初心者の私が完歩するために準備したもの[持ち物編①]” はこちら↓
100kmウォーク挑戦の際に準備する持ち物はかなり多くありますが、それら1つ1つの効果や役割が100kmの完歩、安心や安全につながると考えています。
最後に100kmウォークの楽しみ方の1つをお伝えします。
100kmを歩くために必要な装備品や持ち物についての情報収集をしたり、自分自身にあった装備品、持ち物を探したり、試行錯誤しながら持っていく荷物を考えたり、と
それら1つ1つの過程が100kmウォークの楽しさでもあり、そして魅力の1つだと思います。
さいごまでお付き合いいただきありがとうございました。
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