最近、100kmウォークのイベントが徐々に増えてきてきているような気がしませんか。
2019年は東京、埼玉で新たに100kmウォークのイベントが誕生し、徐々に100kmウォークの認知度が上がってきています。
また、挑戦する人も年々増加し、各大会は多くの参加者でにぎわい
最近では募集期間の締め切りを待たずに定員に達してしまう大会も増えてきました。
では、なぜ100kmウォークの人気が高まってきているのか?
そして、なぜ100kmを歩くのか!?
その魅力について私なりに考えたことを紹介していきます。
目次
100kmウォークの魅力とは?
「100kmウォークの魅力って何ですか?」と質問された時、
みなさんなら、その魅力についてどのように答えますか?
例えば
- 「自分の限界に挑戦できる」
- 「今までにないような感動や達成感を感じることができる」
- 「健康によさそう」
- 「非日常が堪能できる」
- 「人の温かみに触れることができる」
- 「味わったことのない痛みを感じられる」?
など
100kmウォーク経験者だからこそ感じることができる魅力や
未経験者だからこそイメージできる魅力を
答えるのではないでしょうか。
そして、私が100kmウォークの魅力について質問されたら
100kmウォークの体験を通して感じた
以下の3つの魅力を伝えたいと思います。
私が感じた3つの魅力!
①自分自身と向き合うことができる
②完歩した時の達成感と挑戦へのプロセス
③運営委員会の方々の情熱とサポートする方々の想い
①自分自身と向き合うことができる
行橋~別府100kmウォークのキャッチコピーの中に、
”「心の遠足」そして「歩禅」をお楽しみください”
というものがあります。
この言葉通り、100kmの道のりの中では、
自分自身の心の中に様々な感情が生まれ、時には自問自答し自分の強さ、弱さを知ったり、新しい自分の一面を発見したり、時には無の境地に入り、疲れ、痛み、思考することを忘れ、無心で歩くことがでます。
私の場合、100kmウォークへの挑戦は一人での参加だったということもあり、とにかく一人で歩く時間がとても多くありました。
夜間真っ暗な道を歩いている時なんかは、疲労、痛みの中で様々な感情が入り乱れ、自問自答することが多かったことを覚えています。
特に50km過ぎた辺りからは自問自答のオンパレードになります。
”なんで100kmウォークに挑戦したんだろう”
”100km歩く意味って何?”
”足が痛い、止めたい”
一方で
”こんな痛みなんともない!”
”絶対、完歩してやる”
”新しい自分を見たい”
といった具合に、ネガティブな思考が自然と多くなるのに対し、それを意識してポジティブな思考で打消していくという繰り返しでした。
このように100kmウォークでは、自問自答することや自分のことについて考えることが、普段の生活と比べとても多くなります。
そして、その結果、自分自身と向き合う中で、自分自身の思考の傾向や新たな一面に気づくことができるのです。
しかし、私自身が本気で自分自身と向きあったのは大会が終了してから数日後でした。
100kmに挑戦している時や大会直後は、
疲れ、体中の痛み、達成感などで、冷静に自分自身と向き合うことができていなかったのではないかと感じていました。
改めて数日後、100kmウォークの中での自分自身の気持ちや想いについて振り返った時、
挑戦中や完歩直後には気づくことができなかったことに気づくことができました。
例えば、その1つに
”自分自身のことしか考えていなかった”
があります。
本来、大会を支えてくれる人達がいるからこそ、100kmウォークに挑戦することができるのに、
痛みや疲れ、そして、なんとか完歩したいといった気持ちが強くなりすぎてしまい、挑戦するうえで忘れてはいけない、大会へ関わる人達への感謝の気持ちを忘れてしまっていたのです。
このことに気づいたときは、かなりショックを受けたことを今でもよく覚えています。
このように、大会中、そして大会後にも自分自身と向き合うことができるのも、
100kmウォークの1つの魅力だと考えます。
②完歩した時の達成感と挑戦へのプロセス
100kmウォークの魅力について聞かれた時、多くの完歩者が口を揃えて話すのが
”達成感” と ”感動” です。
これについて私も同感であり、完歩した時の達成感、感動は感慨深いものがあります。
さらに、完歩以外の目標設定(タイム、仲間と一緒にゴール等)をしている人が、その目標を達成した時の達成感や感動はさらに倍へと膨らむことでしょう。
しかし、私の場合、実は達成感や感動よりも魅力を感じていることがあります。
それは、
完歩するまでのプロセスです。
完歩数日後に自分自身と向き合う中で気づいたことなんですが、
100kmウォークを完歩するためには事前に多くの準備をしなくてはなりません。
○大会・コースの情報収集
○装備や持ち物を準備する
○トレーニングをする
○当日の攻略方法を考える など
これら1つ1つに時間と労力をかけ努力をしていきます。
100kmウォークに挑戦している24時間前後の時間よりも長い時間をかけ、情報収集やトレーニング、装備品の準備を行い、
そのプロセスの中で、試行錯誤したり、悩んだり、納得したり、喜んだりしています。
このように挑戦へのプロセスを楽しむことも、
100kmウォークの大きな魅力の1つだと考えています。
③運営委員会の方々の情熱とサポートする方々の想い
100kmウォークのイベントでは挑戦者の他に、どのような方々が携わっているか皆さんご存知ですか?
例えば
・ボランティアのみなさん
・協賛してくれる企業・団体・個人さん
・行政のみなさん
・地域のみなさん
・運営委員のみなさん など
このように多くの方々がイベントに携わり支えています。
そして、100kmウォークに携わっている方々は、それぞれの”想い”を持ってイベントに参加し、イベントを支えています。
例えば
「新たなことに挑戦したい」
「勇気をもらいたい」
「頑張っている人を応援したい」
「地元を知ってもらいたい」
「地域をよくしていきたい」
「イベントを無事に成功させたい」
「自分自身の限界に挑戦したい」 など
その中でも、特に運営委員会のみなさんの100kmウォークに対する想いには熱いものがあると考えています。
まっさらな状態のところから100kmウォークのイベントを企画し、半年以上前から多くの準備や関係者との調整、イベント当日は挑戦者以上に長い時間サポートを行い、イベントが終了すれば、片づけや事務処理があります。
さらに、それをボランティアで行っている方々がほとんどなんです。
そのような運営委員会のみなさんが持っている、イベントに対しての信念、想い、目標があるからこそ、素晴らしいイベントを多くの人達に提供できるのではないかと思っています。
そして、運営委員のみなさんの情熱や想い、挑戦者の想い、ボランティアさんの想い、その他皆さんの想いが重なり、巡り会うことでイベントに命が吹き込まれ、魅力のあるもへと成長し、多くの人々の心を引き寄せていくのではないのでしょうか。
このように、多くの方々の”想い”や”情熱”に接することができるのも100kmウォークの魅力の1つだと思います。
さいごに
100kmウォークの中には、挑戦するまでのプロセスで感じる魅力、挑戦の中で感じる魅力、挑戦が終わった後で感じる魅力など多くの魅力が詰まっています。
私はこれらの魅力に心を惹かれたことで、100kmウォークでどんなに苦しくて痛い思いをしようが100kmウォークのイベントが終わってしばらくすると、再び100kmウォークに挑戦したいという気持ちになってしまいます。
また、100kmウォーク経験者で私と同じような経験をされている方が多いのも事実です。
そして、魅了された100kmウォーカー達が、新たに仲間を誘い、その仲間が100kmウォークを経験し魅了され、また新しい仲間を誘う。
これが、今の100kmウォークの人気につながっているのではないでしょうか。
私自身、これからも100kmウォークに挑戦したり、または支えていく中で100kmウォークの新な魅力に気づいていくことでしょう。
100kmウォークに携わる中で新たな魅力に気づくことも、また1つの魅力と感じています。
さいごまで、お付き合いありがとうございました。
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